フットケアとは、主に足に対して行われるケアサービスのことです。足の爪なども含めた下肢全体に対して行うものを指しています。
高齢者は若い人と比較すると下肢の筋肉が徐々に落ちていき、皮膚が乾燥したり血行不良などで足先が冷たくなってしまいます。そのままの状態を放置してしまうと全身の体重を支えてくれている足を痛めてしまったり、膝などの関節に何らかのトラブルが起きてしまい、歩けなくなってしまう可能性があるのです。
また、皮膚が乾燥したり血行不良になると痒みやむくみなどで歩きにくくなってしまう可能性もあるので、高齢者に対して行うフットケアは自立支援や健康維持のために必要なものとなっています。
実際に高齢者に対して行うフットケアとは、爪切りや足浴、下肢筋力低下予防の体操、靴選びなどが挙げられます。足の爪は高齢者自身が切れなくなってしまっていたり、変形して自分でうまく切れなくなっていることが少なくありません。
そのまま放置してしまうと体をうまく支えられなかったり歩けなくなる場合もあるため、定期的に足の爪をチェックして切ってあげる必要があるのです。
また、水虫など足の爪にトラブルが起きている場合は、病院で薬を処方してもらうことも大切なフットケアです。
ほかにも足の乾燥や血行不良を予防改善するための足浴、下肢の筋力低下を予防するための運動や体操を実践するのはもちろん、高齢者が安全に歩きやすい靴を選ぶことも重要なフットケアとなっています。